【経験談】自分のアイデンティティが分からなくなる「アイデンティティクライシス」を乗り越える方法

サムネイル

この記事では


自分のアイデンティティが分からなくなる


「アイデンティティクライシス」を乗り越える方法について


私の経験談も交えてお話していきます。

ほないくで〜

目次

アイデンティティクライシスとは

イメージ画像

アイデンティティクライシスとは


「自分は何者なのか」


「自分の価値って何?」


というように、自己認識や自分の存在意義について


悩んだり分からなくなったりする状態のこと。


その名の通り、まさしく


自分のアイデンティティが崩れていくような感覚を覚えることでしょう。


アイデンティティクライシスが起こると


側から見てみれば、充実した生活を過ごしているように見えても


日々悶々と暮らしていくようになり…


心の中は満たされず、幸福感をなかなか感じられなくなっていたりするんですよね。





また、アイデンティティクライシスは


子供や思春期、あとは帰国子女の人たちなど


特定のグループの人たちがなりやすいというイメージを持たれがちですが…


実は誰にでもなりうるものなんです。


最近では、20代後半から30代にかけて起こるアイデンティティクライシスのことを


「クォーターライフクライシス」と呼ばれるようになったり


また、40代から60代にかけて起こるアイデンティティクライシスのことを


「ミッドライフクライシス」と呼ばれるようになっています。


こうやって見てみると


人間誰しも人生の中で最低でも1回は


自分について分からなくなっているような状態に陥っているんでしょうね。


ただ、アイデンティティクライシス経験者の私からすると…


アイデンティティクライシスが起こった時


「この世の終わりだ…」なんて真剣に悩むほど


暗いトンネルの中からなかなか抜け出せないような


そんな状態だったんですよね。

今となっちゃ笑い話やわ

アイデンティティクライシスが起こる要因

イメージ画像

アイデンティティクライシスが起こる要因はさまざまですが


基本的には「環境の変化」が大きく影響している場合が多いでしょう。


引越しなどの住環境の変化から


進学、就職、転職、結婚、出産などのライフステージの変化


また、自分をとりまく人間関係の変化など


ちょっとしたものから大きなものまでが要因となってきます。


こういった身の回りの変化を経験する中で


特に

  • 周囲の期待に応えようとする人
  • 自己肯定感が低い人
  • 完璧主義な人


は、アイデンティティクライシスに陥りやすいと言われています。


というのも、こういう人たちは


親、教師、上司、社会などの期待に従うことを優先し


自分の本当の気持ちを押し殺してしまったり…


他人と自分を比較して、周囲の価値観に流されやすくなったり…


「理想の自分」と「現実の自分」にギャップがあると、自分を認められなくなったりして…


気づいた時には「自分の幸せの価値観」が分からなくなっているんですよね。

まさに私やったな(笑)

私のアイデンティティクライシス経験談

イメージ画像

私がアイデンティティクライシスを経験したのは


ちょうど30歳過ぎた頃。


もともと大学生の頃から


自分の進路や人生に悩む時期が何回かありましたが


当時の自分の心の奥底にあった想いって


まあまあ前向きだったなと、今振り返って思うんですよ。

プロフィールはコチラ


でも、30歳過ぎたあたりに経験した悩みって…


文字通り「自分という人間が分からなくなる感覚」を


引き起こすほど強烈だったなと思います。






私は日本生まれ日本育ちで、日本の大学を卒業後


日本で約5年間社会人生活を送りました。


その後、恋焦がれた街ニューヨークへ移住し


大学院を卒業後、就職でミシガン州へ移住。


移住して半年経った頃に、パンデミックが発生。


大変な状況の中、アメリカ人男性と出会い


31歳で結婚しました。






このプロフィールだけ見てみれば


「え、めっちゃ充実してるやん」って思われそうですが…


特に、ミシガン州へ移住してからの数年間は


暗いトンネルから抜け出せなくなるような感覚が


ずっと続いていたんですよね。


「大好きな人と結婚できてハッピー!」


だけど…


一方で、不安感がずっと続いた状態で


時には


仕事中、急に涙がぶわっと溢れたり


動悸が止まらなくなったり


過食したり、朝方までまったく寝れなくなったり


火を使った料理をするときに、家事が起こるんじゃないか怖くなったり


包丁が怖くなって持てなくなったり…


そんな状態が、実はしばらくあったんです。






悩みの原因は色々あるんですが


「当時の環境にまったくと言って良いほど適応できなかったこと」


これが根本の原因です。


というのも、ミシガン州はアメリカの中でも田舎の州で


ほとんどの人がミシガン生まれミシガン育ちの人たち。


ニューヨークで見たダイバーシティな街とはほど遠く


ローカルの人たちでコミュニティがすでに出来上がっていて。


ミシガン出身ではない私が本当の意味で


人間関係を築いていくのは、まあなかなか大変で


気づけば、自分が周りに合わせることに必死になっていました。


それに、田舎の州なので遊び方もかなり限られていること。


特に、冬はめちゃくちゃ寒くて


太陽が出ない日がずっと続き…


外に出てもやることがないので


結局家でこもりっきりの生活を送ったりしていたんですよね。


そういう生活スタイルも自分には全く合っていなかったです。





同時に、当時していた仕事や職場環境も自分に全然合っていなくて…


自分が向かいたい方向性とは真反対なことを仕事にしていたので


日々ストレスや不満が溜まるばかり。


しまいには、日本の友人とも話が合わなくなってきて…


どこにいても「素の自分」を出せずにいたんですよ。


「素の自分」を出したところで


共感してもらえなかったり


わかってもらえなかったり


退屈に思われたり…


そんな時間を過ごしたくないと思ってしまっていて


気づいた時には「ここはどこ?私はだれ?」状態に陥っていました。


「どこで誰と話していても、自分だけが全く違う世界にいる」


そんなことを思うようになっていき


オーバーに聞こえますが


当時は、絶望感でいっぱいでした。

ずーん





そんな状態がしばらく続きましたが


あーでもない、こーでもないと試行錯誤を重ねていき…


今は、また充実感と幸福感に包まれたような


そんな楽しい毎日を過ごせています。


アイデンティティクライシスが起こる前とはまた違って


むしろ今の自分の方が、実は「なりたかった自分像」なんだろうなと思うんです。

アイデンティティクライシスを乗り越える方法

イメージ画像

アイデンティティクライシスを経験して、そこから抜け出すまでには


けっこう時間がかかりました。


その間、色んなことがあり、徐々に気持ちも変わっていって…。


気づけば、新しい自分に出会えて


今は前より楽しく過ごせているなぁと思います。


アイデンティティがわからなくなって、しんどかった頃。


そんな私が、どうやって立ち直ったのか。


支えになったことや、新しい自分を見つけるきっかけになった方法を


紹介していきます!

空白の時間をつくる

歳を重ねれば重ねるほど、自分の責任範囲がどんどん広がっていき…


自分のために時間をつくること自体、難しくなっていくもの。


でも、アイデンティティクライシスに陥った時に


「ただひたすらぼーっとする」って


実はめちゃくちゃ大事なことだったりするんです。


20代30代って、仕事や子育てなど


ただでさえ忙しくて、時にはめちゃくちゃストレスを抱えることもありますよね。


そんな時にアイデンティティクライシスが起こると…


まあ疲れが溜まりに溜まって、メンタル病みます。


そんな時は、仕事や子育てなど「絶対に外せないもの」


以外の時間を削るようにしましょう。


たとえば、あまり気の乗らない遊びの約束など


本当に自分にとって必要な時間なのかを見極めて


なんとか余白を作るようにしましょう。

自分のWantを見つける

アイデンティティクライシスの大きな要因は「外的環境の変化」


そして、この外的環境の変化は


自分の力ではなかなかコントロールしづらいものなんですよ。


そんな時こそ、自分としっかり向き合ってみてください。


これまで、周囲の期待に応えることに重きを置いていませんでしたか?


どれだけ周囲の人から肯定してもらえたとしても


自分が満たされていない状態だと、それは辛いものです。


「周囲の人からどう思われるか」そういうことは一旦置いといて


自分のやりたいことに耳を傾けてみましょう。


小さなことからで全然OK。


たとえば


「今週末は家の近くのスターバックスに行って、季節限定のカフェラテが飲みたい」とか。


そんなことからで良いんです。


なにもいきなり一人で海外旅行とか行く必要はありません。


(もしそれが自分のWantなのであれば、やったほうがいいですが…)


大事なことは、自分の心から湧き出てくる野心に従うこと。


そうすれば、少しずつ「自分が抱く人生の価値観」が見えてきます。

子供の頃の自分を思い出す

自分のことがわからなくなった時


実は「子供の頃の自分を思い出す」って、かなり有効なんですよ。


というのも、私達って


気づいた時には、周りから「大人」として捉えられるようになり…


社会的責任を果たすことが大事とされ


結果、本来の自分自身が埋もれてしまったりするんですよ。


でも、誰しも赤ちゃんから子供になり


思春期を迎え、大人になるんです。


その中で、特に子供の時期って純粋無垢で自然体なんですよ。


誰に従う必要もなく、ただ自分の欲求のもと生きている。


人生の中で、一番自分らしい時期でもあるんです。


そんな頃の自分自身を思い出してみましょう。


好きな音楽、好きなスポーツ、好きな芸能人、好きな勉強


感動した映画や本、夢中になれた趣味など


どんな些細なことでも構いません。


「あ、あの頃の自分めちゃくちゃ好きやったな」


という時期を思い出すと


自ずと自分自身の人生の価値観が見えてきますよ。

アイデンティティクライシスを乗り越えた先にあるもの

イメージ画像

「自分のことが分からなくなる」って、まあ〜それは結構辛いことなんですよね。


でも「アイデンティティクライシス」って


実は意味があって起こることなんですよ。


アイデンティティクライシスを乗り越えた先にあるもの


それは「自分らしい幸せの価値観を受け入れられた自分自身」です。


誰の価値観でもない、唯一無二の自分らしい幸せの価値観。


それを持てた人は、さらに強くたくましく


そして自己肯定感高く、自分の人生を歩んでいけることでしょう。

「自分らしい幸せってなんだろう…?」


という方におすすめなのが、こちらの本。


19世紀のアメリカで、哲学者として名を馳せたエマソン。


とくにエマソンが提唱している「自己信頼」という考え方は


現在でも語り継がれています。


エマソンは、自分の内なる声に従い


自分自身を信頼することで、人生は切り開かれるということを説いています。


この自己信頼の概念について、より深く知ることで


自分自身と向き合うヒントにしてみてくださいね!





アイデンティティクライシスとは…


今まで抱けなかった「自分らしい幸せの価値観」を


手に入れるための大事な大事な過程なんです。


アイデンティティクライシスに遭った人は、ラッキーだと思ってください。


乗り越えた先には、必ず幸せな人生が待っていますよ。

以下おすすめ記事やで★

エンディ
未来は自分でつくる
2017年よりアメリカ在住。日本で新卒の就活に失敗。ろくにキャリアも築けないまま、アメリカへ大学院留学。現地就職、国際結婚を経て、現在は駆け出しのフリーランスデザイナーとして奮闘中。キャリアや生き方に悩んだ経験から「未来は自分でつくる」ということを伝えるべく、日々ブログ更新中。
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次